
こんにちは、三男米の植田 衣武希(いぶき)です。
僕たち三男米は、このたび「にっぽんの宝物グランプリ シンガポール世界大会」への出場が決まり、世界へ挑戦するためのクラウドファンディングに挑戦しています。
その挑戦の中で、僕たちがまだ小さかった頃から12年もの間、ずっとお米を買い続けてくださっている極楽寺の早川昇哲住職から、本当に大きなお志(ご支援)をいただきました。
「なぜ、そこまで僕たちを応援してくださるのか」
いつものようにお米をお届けにあがった際、照れくささを隠しながら、これまでの歩みとこれからの農業について、じっくりとお話を伺う機会を得ることができました。
「クラウドファンディング」ではなく「寄進」の気持ちで
衣武希: 早川さん、今回はクラウドファンディングでの多大なご支援、本当にありがとうございました。
まさかこれほどの応援をいただけるなんて思っていなくて、家族みんなで驚き、感激しています。
早川住職(以下、早川): おめでとうございます。
「クラウドファンディング」なんて横文字を使われると、私たち古い人間には少し分かりにくいところもあるけれど(笑)、要するに「寄付」であり「寄進」ですよね。
お寺の世界では昔から馴染みのある文化です。
頑張っている若い方を応援したい、その一心ですよ。
【写真】
高野山真言宗
瑠璃山 極楽寺 住職 早川 昇哲 さん

衣武希: 早川さんには、僕の弟が小学1年生の時からお米を買っていただいているので、今年でちょうど12年目になりますね。
早川: そうそう。お米の配達が始まった当時、長男の暉之希(ひのき)君が小6、衣武希君が小3、三男の那臣希(なみき)君が小1でした。うちの娘も小1で同い年だったから、三男米のご兄弟が一生懸命頑張っている姿は、妻にとっても公私ともに子育ての励みになっていたんです。
妻はずっとインスタグラムなどの投稿も見守ってきましたし、身内のような親近感を持っていますから。
「何か応援できる機会はないか」と、妻も私もずっと思っていたんですよ。
衣武希: 当時はまだ、今の半分くらいの量しかお米を作っていなかった頃です。
お世話になっている方へのお返しや、お中元・お歳暮として細々と届けるところから始まりました。
そこから、地域の高齢化などで維持できなくなった田んぼを僕たちが任されるようになり、麺やポン菓子などの加工品もできるようになって…。
その最初の第一歩からずっと見届けてくださっているのが、早川さんなんです。


食べ続けているから分かる
「一人の人間、一枚の田んぼ」の純度
早川: 12年間、三男米さんのお米を食べ続けているから分かりますが、やっぱりお米自体の質が違います。
世間には色々なお米もありますが、三男米さんのお米は「採れた1枚の田んぼ」ごとの味が均一で、ごまかしがない。原材料のそのまた根本の段階で「美味しい」と確信できるんです。
衣武希君たちが、いちからコツコツと積み上げてきたものが味に出ていますよ。
衣武希: そう言っていただけると、本当に救われます。
お米作りって、自分たち家族だけでは絶対に成り立たないんです。
苗代づくり、田植え、稲刈り…たくさんの方に手伝ってもらって、ようやくこの味が出来上がっています。だからこそ、食べてくださる方に「手伝ってくれた人たちの顔や声」が透けて見えるような、そんな発信を心がけてきました。
今回、地元の奈良を飛び出して、世界(シンガポール)に三男米を発信できるチャンスをいただけたのも、早川さんはじめ皆さんの支えがあってこそです。
早川: 人と人を繋いで、真っ直ぐに進んでいけば、必ず助けてくれる人が現れます。
衣武希君は今、ポン菓子職人でありながらアクション俳優としても活動していますよね。
「食べ物が目の前で実演によってお菓子に変わる」というエンターテインメントと、これまで培ってきた表現力を掛け合わせるのは、全く新しい挑戦で素晴らしいと思う。ぜひ自信を持って続けてほしいですね。
農業の「孤独」を、
チームで乗り越えるために
早川: 今、農業全体の後継者不足や、流通の「一部」しか消費者に見えなくなっている課題がありますよね。
ブランド米と言っても、パッケージにある写真や名前しか見えないことが多い。
衣武希: そうですね。特に僕たちのようなお米は、日常に溶け込みすぎていて、こだわりや苦労が伝わりにくいという課題があります。
伝える難しさに直面して、自分の価値観を物差しにできないまま辞めていく農家さんも見てきました。
うちは三男の那臣希が実家の米作りを受け継いでくれる予定なので、安心してポン菓子での実演販売にも邁進できるので助かってます。
早川: 農家でクラウドファンディングに挑戦する人って、まだ少ないでしょう?
今回のクラウドファンディングは素晴らしい試みです。支援してもらうからといって、奥手になる必要はありませんよ。ここは「自分たちの未来の夢を語る場所」であり、対等の立場で協賛を募る場所ですから。
衣武希: 心が軽くなります。
自分たちの現在地(現状)を発信し、やりたいことを明確に発言することの大切さを、今回身を以て学びました。
早川: これからの時代、農業を続けていく上で一番大切なのは「どれだけ地域の方と密接になれるか」です。
絶対に一人ではやっていけない。
天候のトラブルや問題が起きた時、身近な地域の人に相談できるか。孤独にならないでほしいんです。
お米作りには水当番の順番なんかもありますが、どうしても外せない事情があるときに「代わりにやってあげるよ」と言い合える関係があるかどうか。
衣武希: 普段の農作業は一人で黙々とやることが多いので、どうしても孤独になりがちです。
その「孤独な作業」を、いかに地域や、応援してくれる皆さんと一緒に「チーム」として感じられるか。そこがこれからの農家の形を変えていく鍵になりそうですね。

「ありがとう」の循環が、未来を創る
早川: 那臣希君がお米を届けてくれた時に「ありがとう」と声をかけたり、お米を褒めたりするのが私も嬉しくてね。なんだか自分の息子のように思っているんですよ(笑)。
衣武希: 那臣希も、配達の時にそうやって直接喜んでもらえるのが一番好きなんです。
実は、僕たちの父親がこの活動を始めたきっかけも、「地域の皆さんから預かった大切な田んぼで出来たお米を、一粒も残さず、ちゃんと責任を持って届けられるか」という強い心配と責任感からでした。
それが今の三男米の起業に繋がっています。

早川: お父さんのその想いを、今のご兄弟がしっかり引き継いでいる。
これまで12年間、美味しいお米を届けてくれた「ありがとう」の積み重ねが、私たちの手元にたくさんの励みとして残っています。だからこそ、今度は私たちが「何かしたい」と思って、今回の支援に繋がったんです。
衣武希: 12年間の「ありがとう」が、巡り巡って僕たちの背中を押してくれているんですね。
早川: シンガポール大会でも、しっかりとお米の価値を残していってください。
衣武希君のポン菓子の実演販売は、年配の方々も懐かしく感じられ、子供たちも声をあげるくらい記憶に残る素晴らしいものです。身近な人にも「これを見てくれ」と自慢したくなる。地に足をつけ、自信を持って突き進んでください。
衣武希: ありがとうございます!
いただいた温かいお言葉を胸に、家族全員でシンガポール、そしてその先の未来へ一歩踏み出してきます!
(対談おわり)

対談を終えて
今回、早川住職とお話しさせていただき、僕たちが日々お届けしているお米が、単なる商品ではなく
「12年間の信頼の絆」そのものだったのだと改めて深く実感しました。
「孤独にならないで、周りを巻き込んでチームになっていきなさい」という教えは、これからの三男米の大きな指針となります。
極楽寺様、そして早川住職とご家族さま、本当にありがとうございました!
高野山真言宗
瑠璃山 極楽寺
〒639-1101
奈良県大和郡山市下三橋町九五二

一粒のお米から世界へ。クラウドファンディング挑戦中!
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